「医者とは何ぞや、産婦人科とは何ぞや」 4年1組

武居 智信先生(27回 淀川キリスト教病院 副医長)
武居 智信 先生
 「医者とは?」「産婦人科とは?」というタイトルで授業していただきました。前半は医者としての使命について、仁川学院小学校卒業後のご自身の体験をもとに、モニター画面を通じて分かりやすく説明していただきました。過酷な仕事の内容に驚きながらも、大切な命に向き合う医師の姿を学ぶことができました。
 後半はご専門の産婦人科のお仕事についてお話しいただきました。赤ちゃんが無事に生まれてくるための母体についての診断や帝王切開を含む手術等、クイズを交えてお話を進めていただきました。質問タイムでは子どもたちの素朴な疑問に丁寧に答えていただいました。子どもたち一人ひとりが「今ここにある命」の大切さについて実感を持って学ぶことができました。

「白内障を治そう!」4年2組 

                   

細谷 友雅先生(27回 兵庫医科大学病院 眼科学内講師)
細谷 友雅 先生
 まず、自己紹介として小学校時代の写真を見せながらその当時のことを話してくださいました。それから「白内障を治そう!」というメインテーマでお話が始まりました。
 前半はスライドで目の構造や白内障の説明をしてくださいました。中にはモニターをノートに書き写したり、説明内容をメモしたりする子もいたほどです。そして子どもたちの悲鳴が教室中に響いたのが、実際の白内障の手術の映像が流れた時でした。「もうやめて~。」という声があちらこちらから聞こえてきました。
 そして授業の後半は実習が中心で、手術練習用の器具を用いて模擬手術をさせていただきました。運良く実習ができた子どもたちはとても喜んでいました。細谷先生が目の構造を喩えた「栗まんじゅう」という言葉がとても印象的でした。先生がたくさん準備してくださったおかげで、子どもたちは貴重な体験ができました。

「コンピュータプログラミング~キミでもアプリが作れる~」 5年1組

 藤川 眞治先生(17回 キャノン株式会社 課長)
藤川 眞治 先生
 5時間目の授業は、教室でスライドを使って、身の回りのコンピュータとその役割、プログラムについて授業していただきました。「馬は馬の仕事ができるが、コンピュータはプログラムを入れなければ何もできない。ただ、馬は馬の仕事しかできないが、コンピュータは望むプログラムを入れることで、どんな仕事にも適応することができる。」という話は興味深かったです。
 6時間目は、「Squeak」というプログラムを学ぶアプリを使て、実際に三角形や四角形を書く学習をしました。「三角形を書く」というプログラムは無いけど、「直線を傾ける」「直線を引く」というプログラムを組み合わせることで三角形が書ける。自分の造りたいものがどういったものなのか、しっかり知ることが大切だと教えていただきました。その後は子ども達のリクエストに応えて、実際に小さな正方形やスクリーンいっぱいの長方形をプログラム操作で書いてくださいました。
 最後に教わった「よいプログラマーの条件」として挙げられた、「人の話をよく聞くこと」「対象をよく知ること」「難しいことを難しいままで置かないこと」は学校で学ぶ国語や算数に通じるものがあると感じました。学ぶことが仕事につながることを強く感じさせてもらえる時間になりました。

「ソーシャルワーカーって知ってる?~みんなの人生応援団~」 5年2組

行實 志都子先生(19回 神奈川県保健福祉大学 准教授)
行實 志都子 先生
 子どもたちにはあまり馴染みのない「ソーシャルワーカー」のお仕事について教えていただきました。
 はじめに、現在テレビ放送されているドラマでソーシャルワーカーについて取り上げられていたということから話が進んでいきました。また、スタジオジブリの映画「となりのトトロ」を例に挙げて、「トトロ」は物語の中でソーシャルワーカーとしての役割を果たしているのだと教えていただきました。
 子どもたちの緊張をほぐすためのアイスブレークとして、合間にミニゲームもしてくださって、子どもたちも楽しみました。そのミニゲームはただ楽しいだけではなくて、人と話をして伝えることの大切さや難しさであったり、みんなそれぞれに自分の感覚を持ち合わせていて、自分の感覚だけで物事を決めてはいけないのだというメッセージがありました。
 小学生である子どもたちにわかりやすい言葉で「ソーシャルワーカー」という仕事を伝えるために工夫して授業してくださいました。