「伝えるということ」  4年1組

藤野 恵 先生(1回  株式会社電通パブリックリレーションズ常務執行役員 関西支社長)
藤野 恵 先生
 株式会社電通パブリックリレーションズ常務執行役員 関西支社長の藤野 恵先生が「伝えるということ」という題で授業を行った。
 メディア社会に生きる私たちにとって、得られる情報は多様にあり、新聞、テレビ、ラジオといった情報媒介を利用して、より受け手に分かりやすい方法で伝えている。藤野 先生は、広告代理業としてどのような方法で情報を伝えているのかを語った。前半は「伝える」仕組みとして「私は」「誰に」「何を」「どのようにして」といった、段階を踏んでいることについて話した。グループに分かれて「誰に、何を、どのようにして」をそれぞれ用紙に書き、シャッフルして組み合わせることで 、子供たちはゲーム感覚で構成を掴んでいった。後半はカンヌ国際広告祭に出展したCMを使って、実際にはどんな工夫(アイデア)がされているのかを見つけていった。子どもたちの将来への視野を広げる、大きな学びとなった 2時間となった。

「地球の鼓動『火山』の不思議」  5年2組

吉本 充宏 先生(22回 北海道大学大学院理学研究院 助教)
吉本 充宏 先生
 北海道大学大学院理学研究院助教の吉本充宏先生が「地球の鼓動『火山』の不思議」という題で授業を行った。
 初めに「火山とは?」という話から、有名な山が火山かどうかをクイズ形式で当てるいき、富士山、ハワイ、ヒマラヤ、六甲山…何と、甲山が火山だったことに子どもたちはびっくりしていた。次に「火山の噴火で出てくるものは?」ということで、子どもたちは、火山砕屑物の標本を触ったり、重さを比べたりして観察した。また、「噴火はどうやって起こるのか?」が分かるようにコーラを使っての爆発実験やコンデンスミルクとココアで「マグマの流れ」を表す実験を行った。最後にまとめとして、自然を理解することが、私たちの生活を守ったり、生活をよりよくしたりできるのだと話した。4年生にとって難しい火山の学習を 、「映像や図を使った説明」「実物観察」「身近なものを使っての実験」などにより、楽しく学ぶことができた。

「外資系国際線キャビンアテンダントのお仕事」 4年3組

 西尾 かほり 先生(25回 英会話教室講師・元キャセイパシフィック航空客室乗務員)
西尾 かほり 先生
 英会話教室講師で元キャセイパシフィック航空客室乗務員の西尾かおり先生が「外資系国際線キャビンアテンダントのお仕事」という題で授業を行った。 子どもたちの憧れの職業であるキャビンアテンダント(CA)。でも、その華々しさとは裏腹に、私達の知らない部分がたくさんある職業でもある。CAになるまでの苦労、そして、CAとして飛行機に乗り込みどんな仕事をこなすのか、また、世界各国のフライトを経験した時のおもしろエピソードなどを、時に真剣に、時にユーモアを交えながら、西尾先生は話した。クイズ形式あり、CA体験コーナーありと、先生自身がいろいろ工夫して事前準備をしてくださり、子どもたちもノリノリ。最後に、「CAのお仕事や外国の人や文化にふれる仕事をしてみたいなと思った人?」「外国に行ってみたいなと思った人?」と尋ねてみると、たくさんの子が挙手していた。西尾先生との出会いにより、子どもたちにとって世界各国が少し近い存在になったのではないだろうか。

「がんはどのようにしてできるの?」  5年1組

青木 正博 先生(13回 愛知がんセンター研究所分子病態学部 部長 )
青木 正博 先生

 愛知がんセンター研究所分子病態学部部長の青木正博先生が「がんはどのようにしてできるの」という題で授業を行った。
 小学生時代の思い出話や、小学6年生の時にお母様をがんで亡くされたことからがんの治療に生涯を捧げたいと決意した話など 、子ども達は真剣に聞き入っていた。子ども達からいくつも質問があり、それぞれにこやかにご返答いただき、「今までに何種類の薬を開発されたのですか。」という質問に対して「まだ0個です。 でも、新しい薬を開発できれば、もうやり残したことはないと思うぐらい嬉しいことですし、それぐらい薬ひとつ開発するには長い時間がかかるのです。」と話され、とても心に残った。専門的な話になるとどうしても難しくなってしまうところを、アルコールパッチテストや遺伝子暗号解読ゲーム等の工夫もあり、子ども達は楽しみながら遺伝 子やがんについて学ぶことができた。授業の終わりに心がけていることとして話してくださった「あきらめないことの大切さ」を、子ども達も大事にしながら歩んでほしいと思う。

「仕事を考える~将来どんな仕事をしたい?~」  5年2組 

近藤 和歌子 先生(14回 株式会社インテリジェンスキーマン 部長)
近藤 和歌子 先生
 株式会社インテリジェンスキーマン部長の近藤和歌子先生が「仕事を考える~将来どんな仕事をしたい?~」という題で授業を行った。
 子どもたちが漠然と思い描く将来の夢。それを少し具体的に見通して、仕事の捉え方、自分の適正、人としての必要な力について考えることを、2部構成で授業していただいた。まずは適正検査から。ドキドキしながらも真剣に項目に答えていく子どもたち。結果を集約しパーソナリティを客観視することで、 初めに出した職業観が少しずつ変わっていった。さらに「笑顔」「挨拶」「ありがとう」のキーワードを使ったじゃんけんゲームでは、楽しみながらコミュニケーション能力開発ができた。最後に模擬面接の場面を想定しての○×クイズも行われ、子どもたちの将来の仕事についての考え方と自分を磨くことへの大きな学びを得た2時間となった。

「歯列矯正ってなあに?」    5年3組 

濵田 昌彦 先生(24回 医療法人社団 夙川グリーンタウン矯正歯科 理事)
濵田 昌彦 先生
 医療法人社団 夙川グリーンタウン矯正歯科理事の濵田昌彦先生が「歯列矯正ってなあに?」という題で授業を行った。
 歯列矯正についての話と簡単なタイポドント実習をの2部構成で、前半は、歯科医師の仕事やこれまでに治療した歯の写真などを見ながら実際の症例を交えて話した。不揃いであった歯列が治療によってきれいな歯列に変わっていく写真を見ると、子どもたちはこんなにも変わるものかと一種の感動を覚えた。後半は、蝋で作った模型の歯茎と歯を矯正器具を使って動かしていくタイポドント実習を行った。専門の器具を使っての作業は簡単にはいかない部分もあり、とてもやりがいのある実習となった。