「残された日々を住み慣れた家で過ごす」

竹原(今泉) 満登里 先生(2回 今泉クリニック 院長)
竹原 満登里先生  前回に引き続き、在宅診療を積極的に行っておられる医師の竹原(今泉)満登里先生が、在宅医療についての授業を行った。 残された時間を自宅で過ごすという選択の意義や、実際の体験を通して、在宅医療という事柄をより身近に感じることができた。「どんな人にも、子どもの頃があり、若い頃があり、今がある」というお話に子どもたちは心打たれていた。

「小さな花に命感じて」

柴田 裕美子 先生(1回 ボタニカル・アーティスト)
柴田 裕美子先生 ボタニカルアーティストの柴田裕美子先生が、草花を観察して正確に絵を起こす芸術であるボタニカル・アートについて授業を行った。草花をスケッチするだけでも楽しい事であるが、虫めがねを使って「いちご」や「えんどう」などを細かく描写、観察し、この小さな植物にも命が宿っていることを感じながら、いろんな技法で彩色した。子どもたちは「重ね塗り」「ぼかし」などの彩色技法を学び、喜々として取り組んで、絵に興味を示さなかった子も「今日、絵が好きになったよ」と感想を述べていた。

「大きな会社の通信簿は誰が作ってだれに見られるの?」

吉田 周邦 先生(2回 あらた監査法人パートナー 公認会計士)
吉田 周邦先生 公認会計士をされている吉田周邦先生が、経済社会を支える公認会計士のお仕事について授業を行い、経済社会とお金についての基本的なことから、会社の通信簿としての貸借対照表・損益計算書のこと、そしてそれを扱う公認会計士についてのことを、ゲーム会社を例に分かりやすく説明してくださった。また、実際に仕事で使用している書類を見ることができ、子どもたちは会計について少し身近に感じることができたようである。

「自分の体を認識しよう」

田口 恵里子 先生(5回 クラシック・バレエ 講師)
田口 恵里子先生 クラシックバレエ講師の田口恵里子先生が、ヨーロッパで生まれたバレエの踊り方は、人体の持つ可能性を最大限に引き出すように長い年月をかけて完成され、実に300年の歴史を持つことを紹介した。また、現在、ダンサーのためだけではなく、多くのスポーツや美しい動作の基本に役立つバレエの練習方法を、体の仕組みを交えて紹介していただいた。子どもたちは最初、慣れない練習にとまどっていたが、授業が終わる頃には自然に背筋がのび、良い姿勢になっていた。