「命のリレー~移植医療について~」 5年1組
中澤 成晃先生(33回 大阪大学大学院 医療系研究科泌尿器科学)
中澤 成晃先生
大阪大学医学部を卒業された先生はその後、いろいろな病院で実績を積まれ、現在は大阪大学大学院で研究されています。「仁川学院小学校時代」から「先生の今」に至るまでの波乱万丈な人生を子ども達にお話しくださいました。
泌尿器科を専門とされる先生は腎臓などの臓器移植の手術を数多くされてこられたようです。実際の手術の動画なども見せてくださり、医療現場の様子をとても詳しく教えてくださいました。
講義の最後では『後輩の君たちに伝えたいこと』として、「まず自分で考える」「当たり前のことに疑問を持つ」「精神善用 自他共栄」「人の縁こそ財産である」というメッセージを贈ってくださいました子ども達も「先生みたいになりたい!」という憧れと、充実感であふれていました。
「相撲ってすごい!~本当の強さを求めて~」 5年2組
佐藤 貴信(貴景勝光信)先生(48回 貴乃花部屋)
佐藤 貴信(貴景勝光信)先生
小学生の時から相撲を始めた佐藤先生は、少年時代の夢をかなえ今では幕内力士として活躍されています。今回は相撲との出会いや力士になるまで、小学生の時の思い出などを通して夢をかなえるには目標を持つことがとても大切だというお話をしてくださいました。
途中、子ども達からの質問コーナーでは、ご飯をどれくらい食べるのかや毎日の過ごし方など佐藤先生からでしか聞けないお話もしていただきました。
次はお待ちかねの運動場に出て四股や股割りの体験、そして相撲対決をしました。男子全員との一番ではなんとか佐藤先生を押し出すことができました。
最後に、佐藤先生が「何事もたくさんの人、特にお家の方の支えがあってこそできるので、感謝することを大切に目標を持って頑張ってほしい」と熱いメッセージをいただきました。子ども達にとって、本当の強さを感じる豊かな時間でした。
「火山のふしぎ~西之島はどうやってできた?~」 6年1組
吉本 充宏先生(22回 山梨県富士山科学研究所)
吉本 充宏先生
普段は富士山の地層を研究されている吉本先生に、火山について写真や映像で詳しくお話しいただきました。日本は世界の中でも火山が多く集まる地域となっていて、日本人の暮らしに切り離せないものです。その火山を研究することで防災に役立てたいというのが、吉本先生の願いでした。
授業では、まず火山の種類や特徴につて教えてもらい、マグマの粘性や火口の大きさが火山の形に影響を与えることを知りました。そしてコーラをマグマに見立てて、火山の噴火実験を行いました。ペットボトルに空けた穴の大きさによって、噴火の仕方が変わることがよくわかりました。
その後は、小笠原諸島に海底火山が海面に出てきて新しい島になった西之島の誕生から現在の様子についてお話しいただきました。なんと吉本先生は西之島に初めて上陸した人間だそうです。たくさんの研究者と共に、西之島の上陸調査に行ったときの様子もたくさん教えていただきました。子ども達はどの話にも興味を持って聞き、自分の頭で考えて行動し、新たなことを発見する楽しさや素晴らしさを感じることができました。
「チャレンジが作る未来~研究・開発/マーケティングのお仕事~」 6年2組
松縄 彩子先生(25回 日東電工株式会社核酸医薬事業統括部 事業企画部課長)
松縄 彩子先生
松縄先生は、会社の基盤であるテープづくりの技術の研究・開発に取り組む中で、数々の画期的な製品を手掛けてこられました。例えば、強い粘着力を持ちながら皮膚を傷つけない医療用テープは、新聞紙に張り付けると、剝がしても全く字が削れません。実際に体験させてもらった子ども達から「おー、すごい!」と歓声が上がりました。どの製品も、「こんなことができたら便利だな、役に立つな。」という思いを出発点とし、PDCAサイクルによる工夫を積み重ねて生み出され、現在広く一般的に使用されているものだというお話は、とても説得力がありました。先生は現在、こうした事業企画の分野の仕事に魅せられ、携わっておられます。
そして後半は、子ども達自身が製品開発のマーケティング会議にチャレンジしました。4つのチームに分かれ、まずチーム内で全員が提案し合い、議論して1つに絞り込み、プレゼンテーションしました。目を輝かせて活発に話し合った末、「多機能コンタクトレンズ」、「超エコカー」など、どのチームもいいアイディアが生まれました。
自分の発想を大切にし、周りの人と協力して何かを作ることのすばらしさを実感できて、将来に向けて貴重な糧をいただくことができました。