「遊びから想像へ」  5年1組

鴫田 卓二 先生(14回 劇団風の子中四國プロデューサー)
鴫田 卓二 先生
 劇団風の子中四國プロデューサーの鴫田卓二 先生が「遊びから想像へ」という題で授業を行った。
 体育館で体をつかった「遊び」を教わりました。表情を豊かにしたり、友だちとペアになって体や気持ちをゆだねたりする活動を行い、心を開放していきました。「お手玉」を使った活動では、必死にお手玉を追う姿が見られました。この活動は新人研修でもよく行われているそうで、お手玉をすると自然に顔が上がるので、明るい表情になっていくそうです。最後は、3つのグループに分かれて、表情や動きだけで季節を表す活動を行いました。写真のように動きを静止し、それぞれに工夫して季節を表現していきました。「動き」の中で想像力を広げられる、楽しい学習でした。

「DNAを見てみよう」  5年生2組 

                   

國府 力 先生(14回 大阪大学大学院医学系研究科特任講師)
國府 力 先生
 基礎医学の研究をされている国府先生の授業が行われました。卒業生らしい自己紹介に始めまり、子ども達の心を掴み、楽しい授業となりました。「細胞」、「DNA」を分かりやすく説明された後は、すりつぶしたブロッコリーにDNA抽出液を加え、こしました。最後にエタノールと混ぜ、DNAが現れるのを待ちました。DNAが現れた時の子ども達の興奮ぶりには驚かされました。DNAを入れたチューブを大切そうに持って帰った姿が印象的でした。

「音楽療法ってなあに?~誰かのために音楽を…~」 5年3組

堀 彩 先生(29回 日本音楽療法学会認定音楽療法士、甲陽音楽学院ミュージックセラピー専攻講師)
堀 彩 先生
 美しいフルート演奏から始まりました。まず、お仕事についてていねいに説明していただき、それから後は、やわらかな器具(布やボール)、トーンチャイムなどの珍しい楽器に次々と触れたり体を動かしたり。音楽室はあっという間にわくわくした熱い心に包まれました。そのバックにはピアノのメロディーが常にやさしく奏でられていて、児童が夢中で響かせる音たちを柔らかく支えます。「音楽療法とは、『音楽利用法』。音楽で誰かを援助する活動です。」「何をしても大丈夫、失敗がない、という自由な雰囲気こそ、音楽療法の大切な点です。」という説明を全員が体感できて、本当に貴重な経験でした。

「難民問題についてのワークショップ」  6年1組

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楢林 建司 先生(14回 愛媛大学法文学部准教授)
楢林 建司 先生

 大学での「学び」を体験するという目的から児童が普段あまり聞くことのない「難民問題」についてワークショップ形式で教えていただきました。DVD「人を守る人の手~小さな一歩を踏み出そう~」(UNHCR 2011年)を見て,穴うめ式のワークシートに聞いた情報を元に書き込んでいきました。難民条約の大切なルールや解決策について知りました。特に,東日本大震災の時にUNHCRが被災地支援を行っていたことや,日本の特徴的な難民支援が児童には印象に残ったようでした。授業後半では,難民の写真を各班で1枚見て,そこから受ける印象を漢字1文字で表しました。子ども達は漢字辞典を使って集中して取り組みました。出てきた1文字は「希」「黙」「慨」「嬉」「臨」という字でした。それぞれに児童の写真に対する想いが詰まったものとなりました。最後に,楢林先生から西宮市の人口と市の予算額を引き合いに,まだまだ難民に対する支援体制が十分でないという話がありました。日本に住む私達にも出来ることはあるはずだから,今日知ったことを大事にして,何ができるのかを考えてほしいというメッセージは,今後の子ども達の学びの糧,「どのように生きるか」の一つのヒントになったと思います.

「伝えるということ」  5年2組 

藤野 恵 先生(1回 (株)電通パブリックリレーションズ常務執行役員 関西支社長)
藤野 恵先生
 藤野 恵先生による「伝えるということ」の授業を受けました。人にものを伝えるとき、あまり深く考えず、いい加減に伝えることが多い私たちです。しかし、①何を伝えるのか、②誰に対して伝えるのか、③どのようにして伝えるのか、これらをきちんと整理することで、ものが伝わりやすくなるということを、ゲームを交えながら教えていただきました。後半は、実際のコマーシャルを見ながら、①何を、②誰に対して、③どのようにして、伝えているかをみんなで考えました。中には難しいものもありましたが、小さな子どもを持つ家庭を対象に、便利な機能を持ち値段も手頃な車を、ダースベイダーを上手く使って紹介したものや、九州の人達に愛される九州新幹線を、開通時の沿線の盛り上がりとともに紹介したCM等、どのCMも本当に興味深い作られ方をしていることを知りました。日頃漠然と眺めているCMに深い思いやねらいがあることを知り、とても面白い授業でした。人にものを伝えるとき、「何を」「誰に」「どのようにして」伝えるかを意識することが、人とのコミュニーケーションにおいてとても重要であることを学んだ、貴重な一時でした。

地域とともに―神社のあるべき姿とは―」    6年3組 

江田 政亮 先生(20回 貴布禰神社 宮司)
江田 政亮 先生
 江田政亮先生に「地域と共に 神社のあるべき姿とは」というタイトルで授業を行っていただきました。普段接することのない神主さんのお話ということで子ども達も始めは緊張していたのですが、お寺と神社の違いや神主さんの登場する落語、お賽銭やお守りなど先生の楽しいお話に引き込まれ、あっという間に時間が過ぎていきました。
 神社でのお仕事にとどまらず、地域社会への関わりを大切にされる江田先生のラジオ番組や地方紙での活躍を聞いて驚き、神社の新しい取り組みについて子ども達みんなで考え頭をひねり、神社参拝の礼法を先生に教わりながら実際にその場でやってみる。普段では経験できないことをたくさん教えていただく機会となりました。先生が最後に教えてくれた「あたりまえの反対語はありがとう。何事にもあたりまえと捉えず、ありがとうと思えるようになってほしい」というお話は、みんなの心にしっかりと残りました。